UEFAネーションズリーグ

欧州サッカー連盟(UEFA)が55の国で争われるリーグ戦を開催すると発表して時間がたったが、その大会の組み合わせが決まった。

まずはこのネーションズリーグの概要だが、開催日は2年に1度 9月から翌年の6月にかけて行われる。このリーグの最大の特徴は各チームの強さによって所属するリーグが変わってくる。例えばブラジルW杯で優勝したドイツとマルタが戦ったところで勝負は見えている。そういったことを無くす為に所属リーグを設けている。最高位をAリーグとしDリーグまで展開する。振り分け方はロシアW杯予選までのUEFA係数ランキングで振り分けを行い、成績によっては昇格・降格をするシステムとなっている。

ではなぜ、このような代表チームによるリーグ戦を行うのか。その理由は大きく2つ挙げられる。

  1. ガチンコ勝負
  2. 弱い国にもW杯出場権を与える
という点だ。

まずは1.ガチンコ勝負についてだが、これはとても難しい問題になってくる。ヨーロッパの強豪国の多くが格下とやる親善試合がチーム強化に役立っていないと回答しているのだ。いい例になるのが日本代表だろう。我々は相手国から見れば格下になるわけだし、日本からみれば強豪国・格上という認識になる。日本から見ればチーム強化になる絶好のチャンスだが相手国から見ればただの親善試合に過ぎない。わざわざ格下相手にやってチーム強化にならないのなら、自分たちと同等又はそれ以上の相手とやった方がチーム強化のためになる。簡単に言えば、格下との試合は意味がないと言っているのだ。実際、向こうでは「親善試合にファンや選手、メディア、各国協会の誰一人として興味がない」と言われている。確かにこれに関して言えば日本もよく格下と試合をしているが、我々から見ると意味があるのだろうか。こんなに大差で勝ってと思う。

そこを気にしたUEFAはこのようなリーグ戦開催に踏み切ったのだ。
しかし、これにより我々のような格下は強豪国との試合ができない可能性がある。これはあくまで欧州サッカー連盟の大会であり、国際サッカー連盟(FIFA)の提案ではない為にこのようなことになったのだ。

次に2.弱い国にもW杯出場権を与えるというのはそのままなのだが、成績によって例えDリーグのチームであってもW杯出場することができるということだ。これにより遠い夢だったものが現実味を増すという点で例えDリーグであってもガチンコ勝負になる。弱いチームも見捨てないという考え方だ。またこれにより安定した視聴が望まれ放映権料などの獲得にも繋がると考えられている。

このように色々考えられた大会のようだ。確かに親善試合よりもガチな試合が望めるという点で言えば非常に楽しみなリーグ戦だ。

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